※この記事は、熊本大学の学生ボランティアグループ Kumarism が作成したものです。
めっきによる表面処理技術に特化し、かつ化学技術をも有するケミカルプラント、株式会社オジックテクノロジーズさんを取材させていただきました!
オジックテクノロジーズ 金森元気さん 雄気さん
オジックテクノロジーズ本社は、上熊本(熊本市西区)にあります。
(ちなみに、本社所在地のすぐ向かいには、熊本城から程近い天然温泉「城の湯」があります。とても綺麗で大きな浴場です。露天風呂やサウナがお好きな方は、ぜひチェックしてみてください!)
今回取材したオフィスは、合志市のオジックテクノロジーズ合志事業所です。この合志事業所は、セミコンテクノパーク内にオフィスを構えています。(セミコンテクノパークは、SONYさんや東京エレクトロンさんなどの製造工場が集まっている区域です)
ちなみに、セミコンテクノパークには大きな公園(中央公園)があり、この日も炎天下の真っ昼間(気温30℃)にもかかわらず、爽やかなお姉さんたちがランニングをしていました。キラキラしていて眩しい光景でした……!
1.オジックテクノロジーズとは?どういう会社?
オジックテクノロジーズ(以下、OGIC)は、表面処理(めっき)技術に特化した会社です。
オーデント処理、ニポリン処理、精密電鋳技術などのめっきに関する独自技術を有しています。
実は、私たちの生活の深いところにめっきは関わっています。アクセサリーなどをコーティングして装飾する目的、金具などが錆びないように防蝕する目的、表面硬化、光学的・磁気的な機能性を付与する目的……など、その用途は多岐に渡り、自動車、パソコンやスマートフォンなどの日常で触れるあらゆるものにめっきは用いられています。
日常的な場面のみならず、医療の現場で使用される機器などにも用いられており、めっき技術は、精密さや専門的な知識が必要となる高度の技術といえます。
OGICは、それらめっきを扱う技術によって、ものづくりにおける課題解決をしています。
しかし、OGICが扱うのはめっきのみにとどまりません。
新しい領域として「ケミカル技術」を扱っており、化粧品や医薬品の原料となる物質の抽出技術などを有しています。
つまり、OGICは普通の「めっき会社」ではなく「ケミカルプラント(化学工場)」である!
という特徴を有しているといえます。
OGICの有する専門的な技術の詳細はOGIC公式ホームページに記載されていますので、興味のある方はチェックしてみてください!
2.オジックテクノロジーズのここがすごい!
OGICの強みは、めっきの技術力はもちろんのことなのですが、何より「学び」に対して積極的であることが強みであると感じました。
◉ 産学官連携によるOGICネットワーク
名古屋大学の工学部や熊本大学、崇城大学と組んで、研究・開発などをおこなっています。それゆえに、最先端の知識をOGICの保有技術に生かせないか?と模索し、研究することができ、結果として技術をアップグレードさせることが可能となっています。お客さまのニーズに応えるべく、常に研究し、学び続けることに熱心なOGICの特徴がうかがえます。
◉ お客さまのニーズに迅速に応える対応力
「ものづくりにおいて、よりよく作ることを助けること」が私たちの仕事である、という意識が社内に浸透しており、お客さまの要望に対して、まずは1点モノのサンプルを試作し、実際に試していただいたのちに「では、たくさん作ってください!」と依頼をいただけたら、すぐに作れるという、優れた対応力もOGICの強みです。
◉ 働きながら学べる環境が整っている!
社員それぞれの能力向上に関して、とても積極的です。
社員のキャリアプランや現場の必要に応じて、大学で学びつつ働くことができるプログラムも用意されており、社会人マスターや社会人ドクターを志す方々にとって、とても良い環境が整っています。
さらに「OGIC大学院」として、外部の英語講師を招いた英会話講座や業務において主要な講座のリピートなども実施しているそうです。また、国家資格の取得者も多数いらっしゃいます(38 / 130名!)
大学での学び直しプログラムにおいては、社会人マスター・ドクターを輩出しています。2019年6月時点で博士は在学中が1名・学位取得済みの方が1名、修士は在学中が1名、修士相当の卒業者が1名いらっしゃるそうです。そのほか、プレゼンコンテスト、ビジネスマナー講座も実施しており、成長するための環境はバッチリ整っています!
◉ 挑戦をいとわない!
OGICが、めっき技術のみならず、化学技術も扱っていると上述しましたが、2007年に「緒方工業株式会社」から「株式会社オジックテクノロジーズ」に社名変更して以降、合志事業所 オレンジ工場を開設、さらにその5年後にアクア工場を増設するなど、「めっき技術にとどまらず、化学領域にも踏み込む」挑戦する社風、それによる会社の成長が新しい製品、工場の拡大という形としてあらわれています。現状にとどまることなく、色々な分野のタネを植えて、社会の変化に対応できるような盤石な経営戦略をとっています。
3.大切にしていること
◉ ものづくりの現場をよりよくし、そこに携わる人々をめっき技術でしあわせにしたい!
OGICは、企業目標として、「ケミカル技術を通して、人々のしあわせを創造します」というビジョンを掲げています。とくに、めっき加工の現場の課題を解決し、ものづくりをする人々の製造をよりよくすることを大切にしています。製造の過程でめっきが剥がれてしまう、静電気をおびてしまうといった課題に対して、表面処理技術によって、ものづくり上の課題を解決することに注力し、ソリューションを提供しています。
◉ 社員の心や社内の風土が「品質の向上」につながるという思い
2010年から社内で始まった「Seeekai(シーカイ)活動」では、あいさつや5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)などの活動がおこなわれています(このシーカイ事務局のトップは若手社員さんらしいです)。
あいさつ運動や体操、標語の募集などを通して、社員同士で活発な交流が生まれており、活気のある職場環境が生まれています。例えば、社内新聞で結婚などのお祝い事や新入社員の紹介などをおこなっているといいます。加えて、否定的な言葉を使わないことを大切にしており、褒め合う文化がとても根付いているようでした。
さらに、社員からのアイデアの提案に応じて毎年やりたいことを反映させてくれる、提案ウェルカム!!な風土があります。これにより、過去、あいさつ運動やプレゼンコンテスト、ビジネスマナー講習、マスコットキャラクターの考案などが実施されました。
また、「OGICファンを増やす」ことにも注力しており、地域貢献にとても積極的です。
(小学校の交通誘導などの活動もおこなっているそうです!)
社員もその家族も、会社を「好き」だからこそ、社内に活気があるといいます。社員さんたちがバレー大会に出場し、優勝したこともあるのだとか。このほかにも、社員さんたちで釣りに行くなどしているらしく、社内の仲の良さがうかがえます。
社員の家族に関しても例外ではなく、創立70周年記念パーティにて、顧客ではなく社員の家族をご招待する、社員と家族で集まって運動会「オジリンピック」を開催する、BBQをする!など、OGICは社員の家族も非常に大切にしており、「会社を好きでいてもらうこと」を徹底しています。
4.こんな人が向いてます!
◉ 働きながら学び、それを実際に現場に還元したい!
◉ 知識とスキルが高めたい!挑戦したい!
◉ ものづくりが好き!
また、採用に関しては、今までに学んできた分野がめっきに関する分野でなくても問題ないそうです。3ヶ月の研修期間において、総務や営業など関係なく、すべての現場を体験し、会社で何をどのように作っているのか、どのようなお客さまを相手にするのかを学ぶプログラムがあります。とくに、めっきに関しては先輩社員から座学などを通して知識を学び、実作業に入っていきます。
5.まとめ
私自身、就職活動を通して、様々な会社の風土や雰囲気を体感してきた身ですが、OGICは、率直に「アットホームで雰囲気のよい会社」という印象を受けました!社員さんのことはもちろん、社員さんのご家族のことにまで心を配っており、安心して働ける環境であることが非常に想像しやすかったです。
また、働きながら資格や学位の取得を目指せること、それを全力で応援してくれる会社の姿勢にとても魅了を感じました。
世界レベルで求められる精密な技術を持ち、それゆえに大きな影響力を持っている中小企業が、熊本にも存在することはもっと周知されるべきだと思います。OGICを通して、熊本の底力を感じました。
最後に、OGICのマスコットキャラクターをご紹介させてください。
耳と盾と剣でOGICを表しており、「頼むなら、やっぱりオジックじゃナイト!」とお客さまに言っていただけることを大切にしたいという思いを込めて誕生したキャラクターらしいです。
この記事を通してOGICの魅力を感じていただけたら幸いですが、興味を持っていただけた方は、ぜひ実際にお話を伺ってみてください!社風や社員さんたちの雰囲気を肌で感じていただけると思います!
令和元年12月13日 現在
取材日 令和1年6月7日
<基本情報>
社名:オジックテクノロジーズ株式会社
住所(本社):熊本県熊本市西区上熊本2-9-9
電話番号(本社):096-352-4450
ホームページ:http://www.ogic.ne.jp/index.html
※この記事は、熊本大学の学生ボランティアグループ Kumarism が作成したものです。
Kumarismについて、詳しくはホームページへ→https://kumarism.jp/