【学生による企業取材記事】ネクサス株式会社

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※この記事は、熊本大学の学生団体 Kumarism が作成したものです。

1.ネクサスってどんな会社?

今回取材させていただいたネクサス株式会社は熊本県玉名に位置するプラスチック射出成形事業を中心に金型事業やマグネシウム成形事業などを行っている会社です。従業員数は約200名で創業からなんと57年経ってるんです!本社工場の南関町の他にも和水町や岐阜県にも工場があります。

さっそくネクサスの事業内容を詳しく見ていきましょう!

プラスチック成形事業

私たちの身近には様々な製品にたくさんのプラスチック製品が使われてます。ネクサスでは今までテレビやカメラの部品などの様々なものが作られてきましたが、今の主力製品は車の部品です。カーエアコンやエンジンスタートスイッチなどのボタンなどを作っています。ネクサスの部品を使っているメーカーの中にはアウディやベンツ、レクサスなどの高級車も含まれています!

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マグネシウム成形事業

ネクサスではプラスチックだけでなくマグネシウムの成形事業も行われています。このマグネシウムの特徴はなんと言っても軽さです。同じ重さの鉄と体積を比べるとマグネシウムの方が体積は4倍の大きさなんです!実際に鉄と持ち比べてみて、その軽さに驚きました!

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マグネシウムもプラスチックと同じように車の部品として多く使われてます。現在のところ、国産の車よりもヨーロッパの車でよく使われているそうです。

金型事業

ネクサスは製品を作るための金型も作っています。金型作りはミクロンレベルの精度が求められる仕事です。ネクサスの金型作りの職人さんがその仕事を担っています。職人さんは手で触れるだけで数ミクロンのズレがわかるそうです!

FA(Factory Automation)事業

近年工場の自動化・省力化が進んでいます。ネクサスでも自動化のための機械の設計、開発を行っています。ネクサスの工場内にもアーム型ロボットが導入されおり、自社内でも生産の合理化が進められていました!

2.ネクサスの魅力

地方中小企業としては珍しいトヨタのTier2

Tier1、Tier2という言葉を聞いたことがあるでしょうか?これは車メーカーに部品を供給するメーカーを表しています。Tier1が1次下請け、Tier2が2次下請けといった感じです。

トヨタ自動車には4〜5次下請けまでありますが、ネクサスはTier2に属しています。これは200名規模の企業としてはとても珍しく、ネクサスの技術力の高さ、信頼性がよく分かりますね!

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生活費を低く抑えられる

ネクサスは熊本県の玉名郡に位置しています。玉名は自然豊かなところなので、遊ぶ場所がないと心配する方もいるかもしれませんが、福岡市まで車で1時間で行けるため自然と都会の両方を楽しむことができます!

生活費の面でもメリットがあります。東京での生活費と比較してみましょう。東京での生活費が月々132,000円かかるとすると玉名での生活費は月々58,000円に抑えることができます。これは地方企業の大きなメリットですね!

3.どんな人にお勧めの企業か?

創造力が求められる

地方の部品メーカーではクリエイティブな仕事ができないと思っている人はいませんか?ネクサスでの仕事には創造力が求められます。どのように部品を作れば最も効率よく作れるかを常に考える必要があるからです。そのため、好奇心や探求心を持ち、常に考えて行動する人、ものづくりが好きな人にはうってつけの仕事です!

大学卒のネクサスでの仕事は以下のようなものがあります。

営業:新規開拓、既往顧客、Web営業(EC・SNS)

研究開発:新技術・新商品、サポート(分析・解析)

生産管理:初期流動、生産計画、資材調達

ITシステム:RPA(java, Python,C++)事務処理の自動化

金型:金型設計、NCプログラム

FA:制御設計、IoT、通信設計、AI

品質保証:品質管理

生産技術:総合的ものづくり

4.ネクサスを支える軸(経営者、経営理念、今後の目標)

今回の取材ではネクサスの平澤社長にお時間を取っていただきお話していただきました。

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お話を伺いながら平澤社長は会社の経営理念や行動指針を常に意識しているという印象を受けました。そこでネクサスの経営理念と行動指針を紹介させてください!

経営理念

人が安全で快適な社会生活をおくれるよう、

常に「ものづくり」を進化させ

優れた技術を提供し

心豊かな生活づくりに貢献します

経営理念の中にある「心豊かな生活づくり」は自社の社員や取引先にとっての豊さだけではありません。工場のある地域の人々、社員の家族などネクサスに関わる人々全員の豊かさを目指しています。

この経営理念を平澤社長個人でも体現しているエピソードがあります。ネクサスの本社工場からは、福岡空港と熊本空港ではは移動時間に差がありません。福岡空港の方が便数が多く便利ですが、平澤社長は「熊本県にお世話になっている」という意識を持っているため、熊本空港を利用するようにしているそうです。

行動指針

①次を考え、今を行動する

②過去に学び、今を行動する

③今を否定し、常に考え行動する

行動指針では考えること、行動することが重視されています。ネクサスの仕事では「なぜだろうと好奇心を持って常に考えること」が非常に重要だそうです。平澤社長自身も常に好奇心を持っていて、「なぜ信号機は赤が上だろう?」とか「なぜ鉛筆は5角形だろう?」と些細なことでも疑問を持つことを大切にしていました。

5.まとめと会社概要

ネクサスは企業のための製品を作るBtoBの企業なので消費者レベルの一般的な知名度はあまり高くないかもしれません。実際、私も取材に伺うまでネクサスという企業を知りませんでした。しかし、200人規模の熊本の企業でありながらTier2だったり、ヨーロッパの高級車の部品を作っていたりと実力のある会社であることは間違いありません。熊本にネクサスのような企業があること、地域を愛してくれてることを一人の熊本県民として誇りに思いました!

<基本情報>

社名:ネクサス株式会社

本社:熊本県玉名郡南関町下坂下1683-4

TEL: 0968-53-8181

社員数:186名(2019年07月現在)

http://www.nexus-grp.co.jp/


※この内容は取材時(2020年7月)のものです。現在は変更となっている場合があります。

※この記事は、熊本大学の学生団体 Kumarism が作成したものです。

Kumarismについて、詳しくはホームページへ→https://kumarism.jp/

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