※この記事は、熊本大学の学生団体 Kumarism が作成したものです。
今回大きく5つの項目に分けて、取材した内容を説明したいと思います。
1、 そもそも馬油とは?
馬油は今ではスキンケア商品として普及していますが、その歴史は中国から始まりました。その後400年ほど前に日本に伝わり、傷、やけど等の薬として昔から使われていました。あの楊貴妃やクレオパトラも美容のために利用していたといわれています。さらに戦国時代の加藤清正も傷薬として使っていたほどです。
それが現代では形を変えて、スキンケアとしての馬油になっていったのです。
2、企業紹介
・熊本県上益城郡御船町
・1982年6月17日創設で「馬刺し」が有名な熊本の地位を生かし、地元で馬油製品(化粧品および医薬部外品)を扱っている。
・原料から製品まで製造している。
・働いている従業員は男女同じ割合で働いている。(4つの部署から構成されており、それぞれ7人から10人ほど。)
3、肌美和さんのこだわり(他の企業と比べながら)
一般的に、他の企業はすべての工程を一から行っているわけではありません。原材料等は商社から仕入れ、それを加工、混ぜ合わせることで商品化していきます。
しかし、肌美和さんは生産者から直接原材料である馬の馬脂を仕入れ、加工しています。つまり「一貫性」を持つことを意識しています。
つまり…
原料仕入れから加工生産までこだわることで、生産者から消費者まで安心安全で「顔が見える」製品の生産を行っています。
4、Q & A
Q. 馬油(マーユ?バーユ?)
A. どちらで読んでも大丈夫!一般的には馬油(バーユ)ですが、肌美和では、「にごりをなくす」という意味で「バ」から「マ」に変えて「マーユ」と呼んでいるそうです。
Q. 製造過程で一番大変な部分は?
A.馬脂から馬油として加工する部分です。理由としては製造過程で最も酸化しやすいためです。製造過程ではないですが、「売る」のも大変だそうです。
Q. 「馬油」の何がいいの?
A. 馬油には、実は「馬油が人間の皮脂に非常に近い性質」を持っています。その為馬油が皮膚と皮膚の間に浸透して細胞の間に皮脂が満たされている潤った状態になります。
Q. どんな人におすすめ?
A: 最近は馬油を使った石鹸等やシャンプー、リンス等を発売されています。特に男性の方は化粧品よりも身近だと思うので、一度使ってみて肌に合えばフェイスマスクや他の製品に手を出してみるのもありかもしれません。馬油は保湿に優れている為、乾燥肌の方は使ってみてはいかがでしょうか。
5、最後に…
我々が日常で口にしたり、使ったりしている「化粧品」もそこには様々な技術と苦労があるのだと、「当たり前」のことではありますが実感することが出来ました。製造者も大変ですが、使う側の消費者も様々な化粧品から、自分に合っているかを見極めなければならないため、同じく大変だと思います。
特に化粧品といえば女性が使っていますが、このような男女平等な時代だからこそ、男性の私も使ってみようと、スキンケア商品を何種類か使った経験があります。男性は「化粧品」とは無関係なように思われるかもしれません。しかし使ってみることで、女性の大変さが分かり、当然ですが結果が肌に出たときはやはりうれしいです。これは私も驚いたことですが、スキンケアの楽しさというものにも気づき始めました。
「使ってみる」。
やはりこの一言に尽きると思います。使ってみないと、その良さや悪いところは見えませんし、今まで気づかなかったことに気づける良い機会にもなります。
更に使った結果良くても悪くても、その声が生産者に影響を与え、より良い商品として生まれ変わります。しかし使わなければ生産者側も消費者側も変化は起きません。冒頭のように「当たり前」ではありますが、生産者と消費者の関係が重要ということを再確認させられました。
皆さんも一度「肌美和」さんの馬油を手に取ってみてください!
記事を読んでくれてありがとうございました。そして取材協力してくれた「肌美和」さん、ありがとうございました。
<基本情報>
社名:肌美和(きみわ)株式会社 / KIMIWA CO. LTD.
代表者:
会長 浦邊輝實
代表取締役社長 小柳茂寛
所在地:
●熊本本社・工場
〒861-3203 熊本県上益城郡御船町高木4193
TEL: 096-282-2357 FAX: 096-282-1388
E-Mail: info@kimiwa.jp
●福岡オフィス
〒810-0041 福岡市中央区大名2丁目8-18 天神パークビル8F
<企業紹介動画公開中>
※この内容は取材時(2020年12月)のものです。その後変更となっている場合があります。
※この記事は、熊本大学の学生団体 Kumarism が作成したものです。
Kumarismについて、詳しくはホームページへ→https://kumarism.jp/