～最近、気になること～
今、大学での後期授業の資料を作成しています。その作業をしている中で、いくつか気になることがありましたので、今回はそのお話をします。
おそらく多くの方が新型コロナウィルス感染症の今後の動向が気になっているのではないでしょうか。私もそうですが、振り返ってみれば、1年前は、「来年度は普通に対面授業ができるのではないか」と何の根拠もなく淡い期待を持っていました。招へいしている外部講師の方々にも「来年は対面授業ができるでしょうから今年はWEB授業で我慢してください」と言っていました。そして今年の春先は、秋頃にはワクチン接種率も6割を超えそうなので集団免疫ができ、対面授業ができるのではないかと思っていました。そして、今は、デルタ変異株が世界中で猛威を振るっており、出口が見えなくなっています。
一方、経済の目を向けると、流行開始から”人”にサービスを提供する業界は、とても厳しい状況が続いています。航空業界、観光業界、飲食業界はその最たるものだと思います。もちろんすべての企業が厳しいわけでもありません。テイクアウトや個室露天風呂付高級旅館などは好調のようです。
その中で、製造業は比較的好調に推移してきました。通常の感染者対策にに加えて社員だけ入構を許可するといった取組でクラスター発生も抑えてきました。ところが、自動車業界では最近タイやベトナムなどでの感染の急拡大で現地工場が操業停止に追い込まれ、部品供給がストップし、完成車メーカーが減産に追い込まれているというニュースが入りました。ちょうど10年前のタイ大洪水を思い起こさせる事態です。
今、サプライチェーンは世界中に張り巡らされています。また、米中の対立はサプライチェーンにも影響を及ぼそうとしています。
就活を控えた皆さんもこのようなことにも関心を持っていくことが大切だと思います。