どんな企業を選べは良いの? その4 リーディング企業～
オンリーワン企業やニッチトップ企業って聞いたことがありますか。似たようなことで使われますが、私は全く別のものだと思います。希少な商品やサービスを提供しているという点では似ていますが、前者は単にどこの企業もいない作っていない製品を作っている企業であるのに対して、後者は市場規模は小さいが圧倒的なシェアを持っている製品を作っている企業です。実際に売れて市場シェアを持っていることがポイントです。
熊本県では、約10年前からニッチトップ企業の育成をめざしてリーディング企業育成事業に取り組んでいます。この事業を始めるとき「県はリーディング企業を創出するために”依怙贔屓”をします」と言いました。行政は一般的に公平性を大切にしますが、「頑張る企業を応援する」という中小企業基本法の考え方を踏まえ打ち出したのです。
この事業では、付加価値額10億円を超えた企業をリーディング企業として認定・表彰しています。中小企業は付加価値10億円に近付くと経営上の転換点に差し掛かります。業種にもよりますが、ものづくり企業では、売上高で20～30億円、従業員数で100名程度の企業がそれです。このステージになると家族的な経営からきちんとした経営組織を構築する必要が出てきます。ここをうまく乗り越えると大きく成長していきます。その転換点をサポートしていこうというものです。
リーディング企業として認定された企業は少ないですが、それに向けてチャレンジしている企業があります。どの企業も素晴らしい技術を持っているので、技術者として活躍したいと思っている方には最適の企業といえます。
※リーディング企業については、こちらもご参照ください。