コラム【なすびのひとりごと】vol.15 2021/5/6公開

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採用では何が重視されるか Part2

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今回も、熊本日日新聞社と地方経済総合研究所が共同で実施ている「2020年度新卒者採用動向調査」に基づいて、県内企業はどんなことを重視して採用しているかについてお話しします。

採用の際に重視する事項で最も多いのが、コミュニケーション能力です。それに続いて協調性、積極性、チャレンジ精神が続きます。”なすびの独り言”の第6回「ロバートカッツモデル」で紹介ましたが、企業や行政を問わず組織で活躍していくためには、ヒューマン・スキル(対人関係能力)が大切です。コミュニケーション能力、協調性、積極性のいずれも、ヒューマンスキルの根幹をなすものではないでしょうか。

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一方、重視しない事項として学歴、学業成績、クラブ・ボランティア活動歴が挙げられています。私も学生の皆さんのエントリーシート作成のサポートをしますが、多くの方が、こんなボランティアをしたとか、こんなアルバイトで責任ある仕事をしたということを記載しています。でも大切なのは何をしたかではなく、そのことでどんな能力を身に着けたか、採用側が重視する能力をどれだけ身に着けたかを的確に訴えることが大切だと思います。

また、学歴や学業成績は重視されませんが、学生生活をどんな目標をもってやってきたかということは重要です。1、2年生の頃から自分なりのキャリアプランを持つことは大切です。どの企業に就職するかではなく、どんな仕事をしたいかという目標を持つべきですし、そのための努力をすべきだと思います。

“就職”≠”就社”ではないと思います。”就職”のことをしっかり考えてください。

≪参考文献≫

熊本日日新聞社 地方経済総合研究所 共同調査「2020年度新卒者採用動向調査」
https://www.dik.or.jp/wp/wp-content/uploads/2020/09/k_20200423_shinsotsu2020-1.pdf

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